会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話の原則4「笑顔」やり方3「体で笑おう」

 笑う時は、顔で「笑顔」をつくるだけでなく、体でも「笑顔」をつくりましょう。
 ボディーランゲージスマイルです。

 話をするとき、

・ふんぞり返っている
・腕を組んでいる
・足を組んでいる

 これ、体で笑っていませんよね。
 威張っている、怒っているととられるポーズです。
 また、これほどではないにしても、

・両手を腰に当てている。
・手を腰の後ろに組んでいる。

 これもまた、笑っているとはいえません。
 ちょっと、偉そうというか、少なくとも相手に対し、敬意のあるポーズとは言えません。

 では、どうすればいいのでしょう。
 まず、背筋はふんぞり返るのではなく、まっすぐ伸ばしましょう。
 前かがみ、猫背になることはありません。
 それだと卑屈に見えてしまいます。
 何より姿勢が悪く見え、印象もよくありません。

 両手は自然に体の横におろすか、あるいは体の前で組みましょう。

 椅子にかけている場合、もちろん、足は組みません。
 男性なら、やや両膝の間を空けて座りましょう。
 がばっと開かないようにします。
 女性の場合も、パンツルックなら同上でいいでしょう。
 スカートの場合は膝をそろえ、つま先にかけては少し斜めにそろえると綺麗です。

 立って話をする場合、両足に均等に体重を乗せます。
 足がぴったり閉じていると「気を付け」の姿勢みたいですから、やや開くとよいでしょう。
 開くといっても、大きく開いて肩幅ぐらい。
 それ以上足を開いて立つとおかしいです。

 片方の足だけに体重がのっている、いわゆる「休め」の姿勢だと、相手にきちんとした印象を与えません。
 また、「休め」の姿勢だと体重がのっている片足が疲れてくるため、時々体重をのせている足を入れ替えることになります。
 それも、なんだか相手に落ち着かない印象を与えます。
 両足に均等に体重をのせて立ちましょう。

 話しながら、軽く身振り手振りを添えると、軽快な印象を与えます。
 話をするときの欧米人は、日本人から見ると大げさな身振り手振りに見えますが、日本人も欧米人ほどではないにしても身振り手振りを添えながら話してみましょう。
 そうやって話すことは、ややくだけた印象を与え、会話の雰囲気をリラックスさせます。

 いずれにしろ、体が「威張り」や「怒り」「無表情」を表すことのないよう、表情豊かで笑顔のボディーランゲージを心がけましょう。