会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話の原則5「繰り返す」やり方3「要約して繰り返す」

 世の中、話がうまい人ばかりではありません。
 話が長い人、うまくまとめられない人、分かりにくい人など、話が上手ではない人の方がむしろ多いです。
 そんな時、役に立つのが「要約して繰り返す」です。
 何を言いたい話なのか、言っている本人にも分からなくなってしまっている時があります。
 なので、あなたの方でサポートしましょう。
 区切りのいいところで、たとえば「おっしゃりたいことは、○○○ということですよね?」と要約して言い換えてあげるのです。
 そうすると、言いたいことがうまく伝えられなかった相手としても非常に助かります。
 問題は、あなたに要約する力があるかどうかです。
 ここは、あなた自身の要約力を高めていくしかありません。
 読書をしたり、読んだ文章の要約文を書いてみたり、あるいは実際に相手の話を要約する場数をふむなどして、要約の経験値を積んでいきましょう。

 また、直接言わずに、遠まわしに物事を伝えてくる人がいます。
 言いにくいから間接的に回りくどく言うのですね。
 こちらに忖度を求めているわけです。
 日本人にありがちな面倒くささです。
 しかし、大事な案件で誤解があってはもっと面倒なことになります。
 ここでもやはり、「おっしゃりたいことは、○○○ということですよね?」相手の本音を代弁してあげましょう。
 相手によっては、
「いや、そこまで言ってるわけではないんだけど……」
みたいに、あいかわらずごにょごにょ言うかもしれません。
 でも、「そこまで言ってるわけではない」と、度合い程度でもごもご言い、明確に相手があなたの代弁を否定しなければ、それは正しいということなのです。

 相手の言いたいことを、うまくこちらでまとめて繰り返しましょう。