会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話の原則8「呼びかける」信頼貯金3「会釈、手を挙げるなど、言葉以外でもはたらきかけよ」

 「呼びかける」ことによる信頼貯金の残高アップ3は「会釈、手を挙げるなど、言葉以外でもはたらきかけること」です。
 学校や職場、近所などで周囲の人にはたらきかけていますか。
・会釈する。
・「やあ」という感じで手を挙げる。
・にこっと笑いかける。
 音声による言葉(ランゲージ)だけでなく、動作による言葉(ボディーランゲージ)で話しかけるのです。
 日本人は抑制的といいますか、ボディランゲージが苦手だと言われています。
 しかしこれは、別にもって生まれた特性というわけではありません。
 白人として生まれれば白人であることを変えることはできませんし、黒人として生まれれば黒人であることを変えることはできません。
 先天的なものだからです。
 ですが、日本人であるからボディランゲージが苦手――ということは変えることができます。
 後天的なものだからです。
 生まれた後の環境によって備わった特性だからです。
 日本で生まれ育った両親から生まれた子が、アメリカで生まれ育てばその子はネイティブとして英語を話す、身振り手振りも大きいといった、アメリカ人によく見られる特徴を備えた大人になるでしょう。
 つまり、これは日本人としての遺伝子がどうこうといったものではないのです。
 今日から、周囲の人に会釈したり、手を挙げたり、にこっと笑いかけたりしていきましょう。
 会話をするときも、今までより少し意識的に多めにボディランゲージを取り入れてみましょう。
 会釈、手を挙げるなど、言葉以外でもはたらきかけることを行っていきましょう。