会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話の原則9「受け答える」信頼貯金3「『へぇ』という表情をせよ」

 相手の話を聞いていて感心し、「へぇ」と声を出したとします。
 その時、口だけで「へぇ」と言い、顔が真顔だったらどうでしょうか。
 相手はあなたの真顔を見て、「この人、本当に感心したわけではない。口先だけで『へぇ』と言っているな」と思うでしょう。
 あなたが口で「へぇ」と言ったのであれば、あなたは顔の表情でも「へぇ」を表しましょう。
 眉を上げ、目を大きく開き、口も開けます。
 うまくできない人は、鏡を見て練習すべきです。

 壇上で多くの聴衆相手に話している時、遠くの席で首を縦に動かしている人がいるとします。
 その人に対し、「ああ、あの人は私の話を聞いてくれているな」と話し手は思いますが、その人の表情までは話し手には分かりません。
 だからある意味、首を振っている人が、真顔でも笑顔でも寝顔でも、どんな顔で首を振っていても話し手には関係無いと言えます。

 だがしかし、目の前に会話相手がいる1対1の場ではどうでしょう。
 会話相手が、どんな表情でいるかは、お互いまる分かりです。
 この時、相槌を打っていたとしても、それが無表情だったり、敵対的な表情だったりしたら、信頼貯金の残高はガタ落ちです。

 相手と会話していて、相手に受け答える時の表情については、鏡を良く見て、良い印象を与えられる表情を練習しましょう。