会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話のネタ10「仕事の話題」

 「シ」は 仕事についての話です。
 職業、業界関係などについての話題です。

「お仕事は何をしていらっしゃるのですか?」
 これもやはり定番の質問ですね。
 相手が具体的に語ってくれたら、それは話題にしていいということですから、こちらからは少しずつ表情を見ながら質問を重ねて相手に話をしてもらいましょう。
 逆に、単に「普通に会社に勤めています」「ちょっと自営で……」「公務員です」とあまり相手が言いたがらないようでしたら、これは話題としてはNGということです。
 つっこんで聞かず、「適度に整理すべし(テレビ・気候・道楽・ニュース・生活・田舎・旅行・スター・勉強・仕事)」の内の仕事以外の話題に切り替えましょう。

 もしかしたら、相手の方があなたの仕事について興味をもっていろいろ聞いてくるかもしれません。
 相手との距離を縮めるには、ある程度の自己開示は必要です。
 可能であれば、仕事の話になった場合、自分の仕事についてどの程度までのことなら話せるのか、いくつかネタを決めておきましょう。

 仕事上の秘密事項というものがあります。
 また、知らない人にとって、業界の裏話というのは面白いものです。
 だからといって、酒の席などで、つい口が滑って自身の勤め先の秘密事項や関係者以外に知られてはならない業界の裏話などを漏らすようなことがあっては絶対になりません。
 あなたの信用を一気に落とすことになるばかりか、勤め先、取引先など、多くの方々に迷惑をかけることになります。
 同様に、相手の仕事についての話もしつこく聞くのはいけません。
 どこまでなら気持ちよく話してもらえるのか、表情を見ながら、ストップのポイントを見極めましょう。

 自分の仕事が大手だったり、社会的地位が高いものであったり、高収入であったりした場合は、あまり語らない方が無難でしょう。
 要らぬ妬み、やっかみを受けることにつながります。

 いろいろと注意深く気を付けながら、仕事のこと、話題にしてみてください。