会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話のネタ15「名前の話題」

 「ナ」は、名前についての話です。
 名前に込められた親の思い、苗字の起源、勤め先の会社名の理由、出身地の地名の由来などについての話題です。

「私の名前は親が○○という思いで付けてくれたものなのです」
などと自己開示から入れば、相手も自身の名前の理由などを教えてくれるかもしれません。
 他にも、自分の苗字の起源を調べておき、それを紹介するというやり方もあります。
 ただ、自分の苗字の起源を把握している人はそう多くはないでしょうから、あなたの苗字の起源を聞いて、
「実は私の苗字の起源は……」
と話し出せる人は少数派でしょう。
 相手が珍しい苗字の方の場合は、
「珍しいお名前ですね。ご出身はどちらなのですか」
と聞くことから入る方法もあります。
 ただし、注意しましょう。
 その人は、小さいころから同様の問いをいろいろな人から繰り返しされてきているのです。
 聞かれて愉快でない場合もありますので、相手の表情を見ながら質問することです。
 また、結婚したことにより姓が変わった人の場合は、由来も起源も知らない場合もあります。
 名前の漢字をいじったり、音の響きをちゃかしたりすることは絶対にやめましょう。
 よく、
「悪気はないんだよ」
「ほんの、冗談、冗談」
「口は悪いけど、根は善い人なんだ」
という言い訳がありますが、「悪い言葉を口にする」というその事実1点をもって、その人は他人への配慮の無い人と言えるのです。
 もちろん、あなた自身も口にする言葉には常に最大限の配慮をするようにしましょう。
 心で何を思っていようが関係ありません。
 口に出した言葉が全てです。