会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

NG会話ネタ1「政治の話」

 NG会話ネタ。
 まずは1つ目、政治の話です。
 政治についての考え方は、その人の生き方、人生観が反映されます。
 社会体制や外交問題、領土問題、歴史的事実認識の違いなど、その一つひとつについて大きく価値観が違う人がいます。
 近隣国との関係や、支持政党、政策を支援するかしないかなどを話題にしようものなら、下手をしたらたちまち大喧嘩になるかもしれません。
 政治についての話は避けましょう。

 もし、相手が政治の話をふってきたら――。
 話題を変えるのがいちばんですが、それができない時もあります。
 そんな時は、「そうなんですね」と応じます。
 「そうですね」との違いは、共感・賛成していないことです。
 といって相手の言っていることを否定しているわけでもありません。
「相手の言っていることが、自分の政治信条と一致しているなら、共感していいのではないか」
と思う人もいるかもしれません。
 でも中には意地の悪い人がいて、あなたの政治信条を探るためにあえて話題をふってきている場合があるかもしれないのです。
 ですので、「そうなんですね」と返しておくのが無難でしょう。

 また、「分かります」も使えます。
 これは、「あなたの言っている言語の意味が理解できます」という意味での「分かります」であり、これもまた共感・賛成しているわけではありません。
 ただこれも、相手によっては「お前に何が分かるんだ!」みたいに怒り出す人もいますので、反応を見ながら使っていきましょう。