会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

NG会話ネタ3「野球の話」

 NG会話ネタ。
 3つ目は、野球の話です。

 前回の記事で書いた、宗教を雑談のネタにしないというのは国際的な常識と言えます。
 ですが今回の記事の、野球を雑談のネタにしないというのは、主に日本でのものといえるでしょう。
 というのは、野球は、日本やアメリカでこそ盛んですが世界的にはマイナーなスポーツだからです。

 さて、日本においては野球に自分の人生を賭けているような人がいます。
 ひいきのチームが勝てば有頂天、負ければ奈落の底――そんな人があなたの家族、友人などにいませんか。
 あ、もしかしたら、あなたこそがその人かもしれませんね。

 ライバル球団同士とみなされているプロ野球チームもあります。
 双方のチームの熱烈なファン同士が、野球の雑談でもしようものなら――たちまち大喧嘩になることでしょう。
 野球の話はしないことです。

 あなたが野球に興味の無い人なら、「そうなんですか」と相手の話を聞いていれば丸く収まります。
 どの野球チームファンか聞かれても、「いやあ、野球はあまりよく分からなくて……」などど当たり障りのない返しをすれば問題ありません。
「野球なんか、興味ありません。あんなのどこがおもしろいのでしょう?」
 仮にあなたの本音がこうだったとしても、そこは音声化せずに心の中の声まででとどめておきましょう。

 最近はサッカーも人気があります。
 野球ほどではないかもしれませんが、同様の理由でサッカーの話も避けた方がいいでしょう。
 また、あなたと相手で野球ファンとサッカーファンに分かれることがあります。
 ここでも起きなくてもいい対立が生じえます。
 野球、そしてサッカーについては、雑談のネタとすることは避けましょう。