会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

状況を変えようと思ったら、カド立てまくり

 結論から言うと、状況を変えようとすれば必ず反対されるものだということを心得ておきましょうということです。

 何事につけ、必ず既得権益者がいます。
 人間は既に得ている物を失いたくはありません。
 あなたがたとえ正当な理由をもって何かを変えようとしたとします。
 既に利権を得ている人は、現状たとえそれが不当な物であったと分かっていたとしてもそれを変えることに反対します。
 今まで得ていたものを得られなくなるからです。
 損するからです。
 不適切事例であっても、それが既成事実化していると、変えることは大変です。
 理不尽ですが、世の中とはそういうものです。

 あなたが転職や起業を家族に相談したとしても絶対反対されます。
 もろ手を挙げて賛成ということは絶対ありません。
 家族にしてみれば、これまで得ていた収入を失うというリスク――先述した既得権益を失うリスク――を背負いたくはありませんから反対するのです。

「あなたのためを思って言っている」
 そう言う人もいるでしょう。
 でも、漢字で「人(ひと)」の「為(ため)」と書いて「偽(にせ)と読みますからね。

 カドを立てずに状況を変えたい――特に日本人にはこの傾向が強いようです。
 でもですね、状況を変えようと思ったらカドを立てないことは無理です。
 カドなんか、あらゆる方面に立てまくりですよ。
 これは、表情を笑顔にするとか、丁寧な言葉づかいをするとかのレベルでどうにかなるものではないです。
 あなたが最高の表情、最高の態度、最高の言葉づかいで転職の話を切り出しても、絶対家族は反対(場合によってはすごい剣幕で怒りながら)しますよ。
 あなたが本気で状況を変えたいなら、あらゆる方面にカドを立てまくる覚悟を決めることです。