会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

分かってもらえなくて当たり前

 結論から言うと、
「分かってもらえなくて当たり前と思え」
ということです。
 日本では、
「皆まで言わなくても察してもらう」
「こちらの気持ちに気付いて」
「忖度(そんたく)」
といった、はっきり物事を伝えないという風潮があります。
 はっきり伝えないのに、相手に完全に理解してもらおうなんて、そんなの不可能ですよね。
 少なくとも外国ではありえません。
 はっきり主張してナンボ。
 言いたいことは伝わるまでとことんアピールする方が外国では多いです。
 でも、そこまでしてもなかなか伝わらないものなのです。
 まして、ストレートに伝えるのが苦手な日本人では、なおさらかもしれませんね。
 あなたが絵を見たとします。
 その絵がどんな絵なのか、言葉だけで完璧に伝えることができるでしょうか。
 不可能ですよね。
 言葉で伝えるということは、このように限界のある行為なのです。
 伝わらなくて当たり前、半分伝われば御の字、7割伝われば儲けモノ――それぐらいの気持ちで話をすれば、
「相手に分かってもらえなかった」
と失望することも無いことでしょう。