会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

拡張話法「感嘆→反復→共感→称賛→質問」

 拡張話法という話し方があります。
 相手の話に対して、感嘆→反復→共感→称賛→質問の順に反応していくやり方で、相手の話題をどんどん拡げていくことができます。
 相手がどんどん話してくれるので、こちらから話題を考えたり、話のネタを探したりする必要がありません。

1.感嘆
 相手の話に対して、
「へえ!」
「すごいですねえ」
「そうなんですか?」
と返すのが感嘆です。
 文字通り“簡単”ですね。

2.反復
 相手の話を繰り返します。
「昨日、映画館に行ったんだ」
「映画館に行ったんですね」
「そうしたら、入れたつもりの予約が入ってなくてさ」
「予約が入ってなかったんですか」
「参ったよ。チケット買う列は大混雑だし」
「それは参りますよね」
 こんな感じです。

3.共感
 相手の感じ方と同じように自分も感じていると伝えます。
「こないだ、財布を落としちゃったんだ」
「それは大損害じゃないですか」
「大してお金は入ってなかったんだけど、財布自体がブランド物でさ」
「うわあ、悔しいですよねえ」
「実は恋人からプレゼントされた物だったんだよね」
「ちょっと打ち明けにくいですね」
 このように相手が感じているであろうことを言葉にします。

4.称賛
 ほめます。
「全国3位? 銅メダルじゃないですか」
「1か月で5kgも痩せた? 節制されたんですね」
「新車ですか! うわあ、かっこいいなあーー」
 読んで字のごとく。
 そのままですね。

5.質問
 相手が聞いてほしいであろうことを聞きます。
「こないだ面白い本を読んだんだ」
「何という題名の本だったんですか」
「○○○○という本でね」
「ああ、今、評判ですよね。私まだ読んでないんですけど、どういうところが面白かったんでしょう」
 たとえば、本の話題を出したら、相手はその本について語りたいのです。
 その本について質問し、語ってもらいましょう。

 次回から、一つひとつについて、もう少し詳しく記していきます。