会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

拡張話法3「共感」(会話の原則6「合わせる」)

「あなたが感じているのと同じように私も感じていますよ」
 こう相手に伝えるのが共感です。
 相手の感じ方に自分の感じ方を合わせる。
 会話の原則6「合わせる」ですね。
 会話で合わせるのは、話のスピード、声の大きさ、話の内容だけではありません。
 その会話によって、“感じていること”も合わせます。
「自分と同じように会話相手も感じてくれている」
 話をしていてこれほど話し甲斐がある、心強いことはありません。
「先日、上司から怒鳴られたの」
「それはびっくりしたでしょう」
「それもみんなが見ている前でよ」
「恥ずかしいよねえ」
「後から私じゃなくて上司本人のミスだということが分かったのに謝りもしないのよ」
「ひどい話だなあ」
 その話から相手が感じているであろう心の声を、こちらが言葉にして伝えていきます。
 相手が感じたであろう「びっくり」「恥ずかしい」「ひどい」という気持ちを、こちらも同じように感じましたよというメッセージになります。
 相手はあなたが気持ちを分かってれたと思うでしょう。
 どれほど嬉しいことでしょうか。
 ますますあなたに話をしたいと思います。
 それが、会話を拡げていくことにつながります。