会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

拡張話法5「質問」(会話の原則3「質問する」)

 これも読んだままです。
 質問は、相手に対して、
「あなたの話に私は興味をもっているのでもっと聞きたいのです」
というメッセージになります。
 会話の原則3「質問する」ですね。
 ただ、注意したいのは警察の職務質問や裁判の尋問のようにならないようにすることです。
「昨日どこ行ったの?」
「誰と行ったの?」
「電車で行ったの、車で行ったの?」
「何時に着いたの?」
「いくらかかったの?」
「お昼どこの店に入ったの?」
「何食べたの?」
 こんな一問一答の質問を無味乾燥に次々繰り出されたら、相手は嫌になってしまいます。
 一問多答になるような質問をしたいですね。
「昨日どこ行ったの?」
と問い、相手が○○と答えたら、
「へえ(感嘆)、○○に行ったんだ(反復)。楽しかったでしょう(共感)。いいとこだよね(称賛)」
と、拡張話法を駆使しながら、
「印象に残ったのって何だった?」
みたいに質問を重ねていきましょう。
 ただ、質問を繰り出すのではなく、感嘆、反復、共感、称賛を織り交ぜます。
 そうすれば、たとえ一問一答の質問だったとしても、無味乾燥にはなりません。
 相手の方からいろいろと話してくれるでしょう。
 それが、会話を拡げていくことにつながります。