会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

言葉は刃物

 言葉は刃物です。ナイフです。包丁です。刃(やいば)です。
 刃物は料理をすることに使うこともできれば、人を傷つけることに使うこともできます。
 言葉も同様です。
 人を元気にさせることもできれば、人の元気を奪ってしまうこともできます。
 良い言葉は人を元気にし、悪い言葉は人を病気にするといっても過言ではありません。
 良い言葉は、それ自体が脳に好影響を与え、悪い言葉もまたそれ自体が脳に悪影響を与えることが脳科学で分かっています。
「私はすごい」
と自分で言うことが、自分の脳に好影響を与えるのはもちろんですが、
「あなたはすごい」
と相手に言うことでも、自分の脳に好影響を与えるのです。
 自分で発した「すごい」という言葉を自分で聞いているわけですからね。
 もちろん、その言葉を聞いた相手の脳にも好影響を与えます。
 逆に、「あなたは駄目だ」と言ったらどうでしょう。
 相手に言うことで相手の脳に悪影響を与えますが、「駄目」という言葉自体が悪影響を及ぼす力をもっていますので、自分の言葉を聞いた自分の脳にも悪影響を与えてしまいます。
「私は駄目だ」
と言ったら、どれほど自分の脳に悪影響を与えてしまうことでしょうか。
 自分を卑下する言葉、自己肯定感を下げるような言葉は、絶対に口にするべきではありません。
 言葉は刃物です。
 上手に活用しましょう。