会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

言い過ぎたら謝ろう

 人間です。
 感情に任せて一気にまくし立ててしまい後から後悔する――誰にでも覚えがあるでしょう。
 私もそうです。
 後からそう思ったのなら、思った時点で相手にその気持ちを伝えましょう。
「言い過ぎた。ごめんね」
「責めるような言い方になってしまった。悪かったね」
「不愉快な思いをさせたね。謝るよ」
 謝ることは敗北ではありません。
「謝罪とは負けを認めること」
と思っている人がいますが、そんなことはありません。
 逆に、
「きちんと自分の非を認められる人は強い人だ」
と周りからは思われるでしょう。
 皆の前で無理やり誰かを謝らせるような人がいます。
 謝らせているその本人は正しいことをしていると思っているかもしれません。
 ですが、人に謝罪を強要する姿は美しくないものです。
 もし謝る場を設けるとしても、それは当事者同士でやるべきことであり、多くの人の目にさらしてやるようなことではありません。
 あなたが謝らなければならない時は、謝るべきです。
 それは本当なら当事者同士で行うべきことです。
 場合によっては大勢の前であなたが謝らされる時があるかもしれません。
 あなたとしては、屈辱や怒りや理不尽だといった様々な思いが沸き上がることでしょう。
 しかし、ここできちんと謝ることができれば、あなたは人間としてもう一段上のステージに上がることができるでしょう。
 言い過ぎたら謝りましょう。
 その謝る場の設定が、あなたとしては納得のいかないものであるかもしれません。
 でも、そこをクリアすることで、あなた自身がレベルアップできるでしょう。