会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話のNG行動5「相手の言葉を繰り返さない」(会話の原則5「繰り返す」に反する)

「昨日○○へ出かけたんだ」
「見て見て、これ買ったの」
「聞いてよ、彼ったらひどいのよ」
 こんなふうに相手が話しかけてきたらどうしますか。
 会話の原則5は「繰り返す」ことです。
「へえ、○○へ行ってきたんだ」
「これ買ったんだ」
「ひどいんだね、どうしたの?」
 こんな具合に。
 会話の基本中の基本ですよ。
 それを、
「あ、そ」
「ふーん」
「なにが?」
みたいに、繰り返すこともなくそっけない返事をしたら――。
 相手は
「自分の話をあなたにきちんと受け止めてもらえてない」
と感じ取ります。
 相手の言葉を繰り返しましょう。
 繰り返すだけなんですよ。
 簡単でしょう。
 ほとんど考えることなくできるんです。
 繰り返すときは、全文繰り返す必要はありません。
 相手の会話の一部分とか、単語だけを繰り返すせばオーケーです。
 そのほうが自然ですしね。
「昨日、映画観に行ったんだ」
「へえ、映画に」
とか、
「ゆうべ、ファミレスで食事したんだけど」
「そう、ファミレスで」
とか、
「こなだこれ貰ったんだけど」
「これを?」
という感じです。
 相手の言葉を繰り返しましょう。