会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話のNG行動9「受け答えない」(会話の原則9「受け答える」に反する)

1.
 あなたは呼ばれたら返事をしていますか。
「○○君、その書類持ってきて」
 こう言われた時、ただ書類を持って行ったのではNGです。
 かならず、
「はい」
と返事をしてから、書類を持って行きましょう。
 黙って書類を持って行ったのでは、
「感じ悪いヤツだな」
と思われてしまいます。
 せっかく相手の言うことに従って、書類を持っていってあげたのに、そのことによってマイナス印象をもたれてしまったのでは損ですよね。
 そういうことのないよう、呼びかけられたら必ず返事をしましょう。

2.
 あなたは、挨拶されたら挨拶を返していますか。
 たとえあなたが立場が上の人間だったとしても、かならずきちんと挨拶を返しましょう。
 俳優の石原裕次郎さんが、新人の渡哲也さんが挨拶をしてきたとき、きちんと席を立って挨拶を返し、握手したというのは有名なエピソードです。
 ほとんどの先輩俳優が、挨拶する渡さんに対して「あー」とか「おー」とかいうリアクションだったのに対し、大スターの裕次郎さんは新人の渡さんに礼儀正しく接しました。
「実るほど、こうべをたれる稲穂かな」
 日本にはこんな言葉もありますよ。
 必ず挨拶を返しましょう。

3.
 あなたは、相槌うっていますか。
 相手の話に対し、「うん、うん」と首を縦に振ったり、
「へえ~~」
「そうだったんですね」
「知りませんでした」
といったリアクションをしたりしていますか。
 たとえあなたが相手の話を真剣に聞いていたとしても、首も振らず、リアクションもしなかったのでは、相手は、
「この人、私の話を真剣に聞いてくれているのかな」
と思ってしまいますよ。
 首を振る、リアクションする等、相手の話に対して表情豊かに反応しましょう。

 返事、挨拶、相槌、――相手の話に対して、しっかりと受け答えをしましょう。