否定、叱責は、子どもの脳には悪影響しかない
会話の原則1「否定しない」
会話の原則7「ほめる」
子育てにおいては特に大事なことです。
人間の記憶と感情はとても結びつきやすいものです。
そしてそれが時には大きな勘違いを生み出します。
若い男女が吊り橋を渡り、こわい思いをしたとします。
2人は、
「つり橋が揺れてこわい」
「落っこちやしないかはらはらする」
と、あくまで「吊り橋の恐ろしさ」でドキドキしました。
後になってその吊り橋の体験を思い起こすとき、ドキドキした感情と共に一緒にいた相手のことも思い出します。
すると脳は、一緒にいた相手にドキドキしたと勘違いし、恋愛感情をもってしまうのです。
有名な「吊り橋効果」ですね。
あなたのお子さんに、
「もっと勉強しなさい」
と叱ったとしましょう。
すると、叱られた子は不快な感情をもちます。
勉強が原因で叱られたことで、子どもの脳には
「勉強=不快」
という回路が出来上がってしまうのです。
勉強のことで子どもを叱っても何の効果も無いどころか、悪い結果しか生みません。
否定せずにほめましょう。
マイナスなことはプラスに言い換えましょう。
「今日のテストは40点! 前より、10点もアップしたじゃない」
「10分机に向かって勉強したの? 0分よりすごいよ」
「テストが5点! でも、正直にちゃんと見せてくれて嬉しいな」
いくらだって言いようはありますよ。