会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

事実と違うことを言われたら「違います」と落ち着いて伝えよう。 時に、あなたに関して、事実と違う、根も葉もないようなことが語られる場面に出くわしてしまうことがあるでしょう。 「○○さんとデキてるんだって?」 「前の職場でパワハラしてたってほんと?」 「会社のお金ちょろまかしたって聞いてるぞ」  そんな時、あなたが精錬潔白ならば、決して慌てず、淡々と 「違います」 と否定すればいいだけのことです。  相手は悪意をもってあなたに根も葉もない悪い話をしかけているのかもしれません。  ここであなたがうろたえたり

 時に、あなたに関して、事実と違う、根も葉もないようなことが語られる場面に出くわしてしまうことがあるでしょう。

「○○さんとデキてるんだって?」
「前の職場でパワハラしてたってほんと?」
「会社のお金ちょろまかしたって聞いてるぞ」

 そんな時、あなたが精錬潔白ならば、決して慌てず、淡々と
「違います」
と否定すればいいだけのことです。
 相手は悪意をもってあなたに根も葉もない悪い話をしかけているのかもしれません。
 ここであなたがうろたえたり、むきになって否定したりすることは、相手の思うつぼであり、かえって面白がられることにつながってしまいます。
 ここで、変に笑って見せたり、ぶすっと黙り込んだり、おこって怒鳴り返したりする必要はありません。
 あくまでも、平坦な気持ちで、
「違います」
と返しましょう。

「証拠でもあるんですか」
「誰から聞いたんです」
「名誉棄損で訴えますよ」

 あなたからこうした言葉を返すことは相手への攻撃となります。
 もしかしたら、相手はあなたに対してささいなからかいのつもりで先の言葉を言ったのかもしれません(きわめて悪質ではありますが)。
 そんな大した考えも無く言ったのに、あなたから真剣な反撃がくれば、相手も売り言葉に買い言葉で再反撃してくることでしょう(本当に困った人ですけれど)。
 そうすると、その人はあなたの「敵」になります。
 敵は作らないに越したことはありません。
 敵への対処は、あなたの人生におけるコストでしかないからです。
 時間も労力もお金も精神的エネルギーも取られます。
 全く生産的ではありません。
 無駄です。
 敵は作らないようにしましょう。
 そうならないためにも、変なことを言われたら、ただ静かに、
「違います」
とだけ返しましょう。