会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

「うそ!」と否定しない。せめて「ほんと?」と言おう。「空飛ぶ円盤を見たんだ」  こう言われたら、あなたは何と返しますか。 「うそ!」  思わず言ってしまいがちです。  英語でもありますよね、 「アンビリーバボー!(信じられない!)」  人間が、突飛な話を聞くと、ついこういった否定的なリアクションを反射的に返してしまうのは、世界共通なのかもしれません。  でもあなたに話をしてくれた相手はどう思うでしょう。  もしかしたら勇気を振り絞って打ち明けてくれたのかもしれません。  それなのに、 「うそ!」 「信じら

「空飛ぶ円盤を見たんだ」
 こう言われたら、あなたは何と返しますか。
「うそ!」
 思わず言ってしまいがちです。
 英語でもありますよね、
「アンビリーバボー!(信じられない!)」
 人間が、突飛な話を聞くと、ついこういった否定的なリアクションを反射的に返してしまうのは、世界共通なのかもしれません。
 でもあなたに話をしてくれた相手はどう思うでしょう。
 もしかしたら勇気を振り絞って打ち明けてくれたのかもしれません。
 それなのに、
「うそ!」
「信じられない1」
と言われてしまった。
 人によってはひどく傷つくことでしょう。
 会話の原則1は「否定しない」です。
 会話の原則9の「受け答える」にのっとって、まずは相手の言葉を「受け」、そして「答える」のです。
 相手の言葉を「最後まで聞き(会話の原則2)」、「受け」、そして「答える」時は否定しないのです。
 否定しないのですから、そのままを肯定するわけですね。
 だから、相手が直ぐには信じられないような話をしてきたとしても、
「うそ!」
「信じられない1」
と否定することをせず、せめて、
「ほんと?」
と「質問(会話の原則3)」しましょう。

 ちなみに――
 実は私は小学生の頃、小学校の校庭で未確認飛行物体を見たことがあります。
 赤い尾翼だけが付いている銀の球体で、飛行機のような両翼はありませんでした。
 それがすごいスピードで、南から北へ飛んでいきました。
 一緒にいた友達も見ましたから、私の見間違えではありません。
 これを特に誰かには話していないので、「うそ」とも「ほんと」ともリアクションはもらったことは無いのですが。
 もし、あなたが私からこの話を聞いたらどのような言葉を返してくれるでしょうか。
 返すべき言葉は――
 お分かりですよね、
「ほんと?」
ですよ。