会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

代弁者には席を外してもらいましょう。 いませんか? 自分で自分の話ができない人。 そういう人って、近くに自分の言葉を代弁してくれる人がいつも付いている場合があります。 たとえば過保護なお母さん。 小さい時から、子どものそばで、子どもの代わりに受け答えをしてしまうのです。 話をしている人Aさんは、その子どもBちゃんと話をしたいのに、Aさんからの問いかけに対し、お母さんがみんなBちゃんの代わりに答えてしまう。 もともと引っ込み思案で消極的なBちゃんは、これではますます話をする力が育たなくなります。 「Bちゃん

代弁者には席を外してもらいましょう。
いませんか? 自分で自分の話ができない人。
そういう人って、近くに自分の言葉を代弁してくれる人がいつも付いている場合があります。
たとえば過保護なお母さん。
小さい時から、子どものそばで、子どもの代わりに受け答えをしてしまうのです。
話をしている人Aさんは、その子どもBちゃんと話をしたいのに、Aさんからの問いかけに対し、お母さんがみんなBちゃんの代わりに答えてしまう。
もともと引っ込み思案で消極的なBちゃんは、これではますます話をする力が育たなくなります。
「Bちゃんと話をしますので」
Aさんがこう断りを入れて、Bちゃんに問いかけても――
10秒もたたない内に、直ぐにお母さんが、
「Aさんにこう聞かれてるわよ。○○なの? □□なんだよね」
と話を取ってしまい、代弁を始めてしまうのですね。
こんな時は、お母さんには席を外してもらうのがいちばんですが、お母さんがいなくなれば、Bちゃんはそれはそれで不安になるでしょうから難しいですよね。

では、大人だったら、どうでしょう。
子どもも、もういい歳なのに、くっついていて我が子の代弁をする親がいます。
席を外してもらわなければ、その人と話をすることはできませんね。

また、子どもは親向けには、違うことを伝えている場合があります。
いわゆる、「親受け」するようなことを子どもは言うのです。
それは親に叱られないためでもあるし、親に同情してもらいたいためでもあるし、親に心配をかけまいとする気持でもあります。
だから、親がいると、子どもは板挟みになってしまい、本音をますます言えなくなります。
「具合が悪い」
「おなかが痛い」
「帰りたい」
そう言って、その場からいち早く立ち去りたいと訴えます。
せっかく、その子と話すチャンスなのに、それも困りますよね。
あなたが話をしたい人の近くに代弁者がいる場合は、できるのであればその代弁者に席を外してもらいましょう。
でなければ、あなたは話をしたいその人と、永久に話をすることはできないでしょう。