会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

心はこもっていなくていい 「すごいね」 「いつも感謝しています」 「とてもありがたいな」 「あなたって素敵」 「すばらしい出来ばえですね」 「たいへんすごいことだ」 「これはあとあと残るような成果ですよ」  こういった、人がよろこぶ言葉。  口にしたほうが、相手にとっても嬉しいし、自分にとってもまた脳科学的に健康にいい。 ――そうは分かっていても、心にブレーキがかかって言えないことがありませんか。 「そんな、心にも無いこと言葉にできない」 「思ってもいないこと言うなと親にしつけられた」 「それではう

心はこもっていなくていい

「すごいね」
「いつも感謝しています」
「とてもありがたいな」
「あなたって素敵」
「すばらしい出来ばえですね」
「たいへんすごいことだ」
「これはあとあと残るような成果ですよ」

 こういった、人がよろこぶ言葉。
 口にしたほうが、相手にとっても嬉しいし、自分にとってもまた脳科学的に健康にいい。
――そうは分かっていても、心にブレーキがかかって言えないことがありませんか。

「そんな、心にも無いこと言葉にできない」
「思ってもいないこと言うなと親にしつけられた」
「それではうそつきではないか」
 そんなふうに考えてはいませんか。

 大丈夫です。
 心にも無いことを、言葉にしていいのです。
 それを聞いたら、相手も喜ぶし、自分にとっても脳科学的に健康にいい。
 ならば口にして何の問題があるでしょうか。
 誰かが傷ついたり、金品をだましとったりするのであれば、確かに問題でしょう。
 でも、誰も傷つかないのです。
 相手にとっては表現されたものが全てなのです。
 表現されないものは――あなたの心の中にだけあって表に出てこないものは――あなた以外の他人にとっては存在しないに等しいのです。

 その言葉を口にしてあなたが傷つく――そういう場合はやめましょう。
 でも、あなたを含め、誰も傷つく人がいないのであれば――。
 人が喜ぶ良い言葉を口にすることに、何も問題は無いのです。