会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

「でも」と言いたくなったら「ただ」と言おう 相手と会話をしていて 「でも」 「だけど」 「しかし」 などと言いたくなる時がありませんか 否定の言葉 逆接の接続語ですね 会話の第1原則は「否定しない」です といっても会話において相手の言葉を全肯定というのも不自然ですし そもそも無理な場合が多いでしょう そういう時は 「でも」 ではなく 「ただ」 を使いましょう 「でも」は否定ですが 「ただ」は懸念です 相手を否定しているのではなく 自分は○○を懸念しているのだというメッセージになります 「明日、動物園行

「でも」と言いたくなったら「ただ」と言おう

相手と会話をしていて
「でも」
「だけど」
「しかし」
などと言いたくなる時がありませんか
否定の言葉
逆接の接続語ですね
会話の第1原則は「否定しない」です
といっても会話において相手の言葉を全肯定というのも不自然ですし
そもそも無理な場合が多いでしょう
そういう時は
「でも」
ではなく
「ただ」
を使いましょう
「でも」は否定ですが
「ただ」は懸念です
相手を否定しているのではなく
自分は○○を懸念しているのだというメッセージになります

「明日、動物園行かない?」
と言われたとします
あなたは天気予報で明日は雨だということを知っていました
相手は知らないのかもしれません
この時、こう言ったらどうでしょう
「動物園? でも、明日は雨だよ」
雨だから行かないほうが良い、行きたくない――という否定のニュアンスが強い言い方です
では、これなら?
「動物園? ただ、明日は雨だよ」
雨だけどいいの、どうする? 傘さして行こうか――このように懸念しつつも対応策を考えるような余地を感じさせる言い方になります
「ただ」のほうが印象が柔らかいですね
「でも」と言いたくなったら「ただ」と言いましょう