会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

「なぜ?」と聞かず「何があったの?」と聞こう 「なぜ」は原因を人に求める問いです 「なに」は原因をモノに求める問いです 部下がミスをした時 「なぜ、こうなったんだ?」 と問うのは、ミスの原因を部下その本人としています(まあ、実際そうなんですけど) 問われた部下は、ミスした事により既に自責の念をもっている事でしょう それなのに、さらにそれに加えて上司のあなたから指導を受けたり叱責されたりしたのでは、その部下がよほど柔軟性が高いか人間の器が大きいかで無い限り、あなたの言葉は入りません そんな時はこう聞き

「なぜ?」と聞かず「何があったの?」と聞こう

「なぜ」は原因を人に求める問いです
「なに」は原因をモノに求める問いです

部下がミスをした時
「なぜ、こうなったんだ?」
と問うのは、ミスの原因を部下その本人としています(まあ、実際そうなんですけど)
問われた部下は、ミスした事により既に自責の念をもっている事でしょう
それなのに、さらにそれに加えて上司のあなたから指導を受けたり叱責されたりしたのでは、その部下がよほど柔軟性が高いか人間の器が大きいかで無い限り、あなたの言葉は入りません

そんな時はこう聞きます
「何があったんだ?」
これだと部下に対し、何かミスを誘発してしまうような突発事項が起き、それによって部下はミスをせざるを得なかったのだ――みたいなニュアンスになります
その突発事項にフォーカスされ、部下という人間そのものにはフォーカスされていません
そうすると部下としても、突然来客があったとか、別件を同時に別の人に頼まれていて忙しかったとか、実は家族にこんな事があって集中できなかったとかいうミスの理由を説明しやすいです

「何があった?」
と聞かれれば、その「何」を答えればいいのですから、上記のような理由があったとしても言いやすいですが
「なぜ、こうなった?」
と聞かれると、上記の理由も、何だか言い訳のようになり、部下としても言いにくくなってしまいます

これは、あなたが親で、我が子に何かを言うのでも同じです
我が子が何かやらかした時
「何があったの?」
と優しく聞いてあげましょう
お子さんは、「なぜ?」と聞かれたときよりも、きっと事情を上手に説明できると思いますよ

マンガでやさしくわかる部下の育て方

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  • 作者:中原 淳
  • 発売日: 2017/07/30
  • メディア: 単行本