会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

Q.012 どうすればいいでしょうか?

A.012

他人は変えられません

「あきらめる」か「はたらきかける」かのどちらかを行いましょう

 

 

悩み相談の最後の言葉は決まっています

 

「どうすればいいでしょうか?」

 

でも、これ、正確に言うとおかしいですよね

たとえば、

「友人が借金を返さない」

「恋人が自分の誕生日を忘れた」

「配偶者が結婚記念日を忘れた」

「受験に落ちた」

「就職できない」

「いじわるされた」

「暴力ふるわれた」

「悪口言われた」

「仲間外れにされた」

これ、全部、あなたがした事じゃなくて、他人があなたにした事です

あなたがした事なら、あなたがどうにかすればいいけれど、

他人がした事は、他人がどうにかしなければならないのであって、

あなたにはどうにもできないんです

他人にどうにかさせようと、あなたが促す、仕向ける、強制する、命令する、罰する事はできますが、それでも相手が従わない場合もあるんですね

困りましたね

他人を変えることはできません

変えられる場合もありますが、難しい場合が少なくありません

そして、変えるために働きかける事は膨大なエネルギーが要ります

そんな事しなくたって、相手があなたに良くしてくれればそれが一番いいのですけれど、そうじゃないからつらいんですよね

 

だから、選択肢は2つなんです

1.あきらめる

2.はたらきかける

 

あきらめるのは、エネルギーは要りませんけど、悔しい気持ちや悲しい気持ちや無力感や後悔がつきまといます

相手を変えようとはたらきかける事は、膨大なエネルギーを要する上に、それでも上手くいかない場合もあるし、相手との関係がより悪化する場合もあります

でも、究極のところ、このどちらかなんですね

 

「どうすればいいでしょうか?」

への答えは、

「『あきらめる』か『はたらきかける』かのどちらかを行え」

ですね