会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

Q.028 何でもかんでも「いや、いや」言います

A.028
認め、間を空け、手伝いましょう


2歳ぐらいの幼児には「いやいや期」というものがあります
何を言っても「いやいや」言い、言う事を聞かない
この場合の対処法は、3つあります
1つ目は「認める事」
幼児の「いや」という気持ちに寄り添います
「ああ、着替えたくないのね」
「靴はきたくないのね」
「お昼寝したくないのね」
と、言葉にして言ってあげればOKです
2つ目は「間を空ける事」
いったん、何かをさせようとするのを待ち、クールダウンや気分転換の時間をとります
ただこれは、大人の側にも余裕が無いと難しいですけれどね
3つ目は「手伝う事」
幼児は、自分の力でやりたいのにうまくできず、それでいらだって「いやいや」言う時があります
そんな時はさりげなく手伝いましょう
ただあくまで表面上は幼児が自分の力で成し遂げたようにしてあげます

さて、この「いやいや期」対処法は、そのまま大人にも当てはまります
大人にもいるでしょう
Aの選択肢もダメ、Bの選択肢もダメ
じゃあ、どうするのだと聞いても自分では判断を示さず、ただ怒ったり泣いたりしている
そういう大人には、いやいや期の幼児と同じ対応をしてあげます
「ああ、どっちにすればいいか、分からないんだね」(認める)
「しばらく気分転換しようか」(間を空ける)
「(さりげなく手伝ってあげて)すごい、できたじゃない!」(助ける)

まあ、正直めんどうくさいです
でも、めんどうくさい事をしないと、後でもっともっとめんどうくさくなったりするもんなんですよ