会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

Q.050 いちいち口で言わなくたって、こちらの気持ちは伝わりますよね

A.050
言葉で伝えなえれば伝わりません


小さい子どもが、お母さんに(お父さんに)対して
「僕のこと、好き?」
と聞く事があります
その子は、お母さんが自分のことを好きかどうか不安に思っているから聞いているわけではなく(いえ、不安に思っているケースもありますでしょうけれど。気の毒な事に)、確認したくて、言葉で聞きたくて、たずねているのですね
だから、お母さんは(お父さんは)
「あなたのこと、大好きだよ」
と言葉で伝えるべきなのです
「そんなこと、言わなくたって分かってるでしょ」
などと言うべきではありません
「好き」
この2文字をきちんと伝えるべきなのです

これは、男女の間だって同じです
夫婦でも恋人でも、
「好き」
「愛してる」
これを言葉にしてはっきり伝えるべきなのです
私たちはSF作品に出てくる超能力者ではありません
テレパシーで心を伝える事はできません
だから、口に出して、文字に書いて、伝えるべきなのです

中には察しのいい相手がいて、こちらが言葉にしなくても、それを読み取ってくれる場合もあるかもしれません
でも、だからといって、相手の察しの良さをアテにし、いちいち言葉にしなくても相手がこちらの都合のいいようにいつも察してくれるなどと期待するのは間違っています
それは相手への忖度の強要ですよね

きちんと言葉で伝えましょう