会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話の原則1「否定しない」心構え3「意見が違ったら相手が正しい」

 世間話、雑談をしていて、あなたと相手の意見が違ったらどうしましょう。
 先の記事でも書きましたが、あなたが肯定できない意見の場合は

「そのようにお考えなんですね」

と返せばいいのですが、ここでは別のことを書きます。
 それは、「意見が違ったら相手が正しい」という心構えです。
 この心構えにも2つあります。

 1つは、相手が間違っている場合。
 たとえば、
江戸幕府ができたのは○○年だよね」
「運命を作曲したのは□□だよね」
 これって、人によって考えが違うといった性質のものではないですよね。
 もし事実と違うことを言っていた場合、相手に対し、

「あなたはそう考えてるんだね」と言ったらなんだか嫌味です。
 そんな時は、
「ああ、そうなんですね」
「ちょっと、自分、詳しくなくて……」
といった感じであいまいに返します。
 世の中、なんでもかんでも白黒つけず、灰色にしておいた場合がいいこともあるのです。

 もう1つは、相手が正しい場合。
 たとえば、
「あなた、感じ悪いですよ」
「くさいです」
「それ、間違ってますよ」
「失礼じゃないですか」
と言われたとします。
 かちんときますよね。
 かちんときますけど、けっこう本当のことだったりするんですよ。
 あなたは本当に感じ悪いのかもしれません。
 くさいのかも。間違ったのかも。失礼だったのかも。
 他人から言われた耳の痛いことって、だいたい正しいんです。

 「意見が違ったら相手が正しい」という心構えでいましょう。