会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

名前を名乗ろう

仕事で会った人と話をする時は名前を名乗りましょう。「どうせ覚えてもらえない」などと思わず、気前よく名乗りましょう。 覚えるかどうかは相手の問題です。 けちけちしない。 名前を名乗ってもらうと心証が良いものです。 あなたにとっては得なことしかあ…

話し言葉は取り戻せない。でも書き言葉なら発する前に修正できる

メールやLINEの文章。 発信の前に読み返していますか。 必ず読み返しましょう 表現のおかしさや、言葉遣いの不適切さに気づきます。 瞬時に発せられる話し言葉と違って、書き言葉なら発する前に推敲することができるのです。 時間の許す限り見直し、必要に応…

物事は口に出した言葉の通りになる

マイナスな言葉は言わないようにしましょう。 可愛がられ、言葉をかけ続けられた、ピグマリオンという人形がとうとう本物の人間になってしまったという神話で語られているように、物事は口に出した言葉の通りになるのです。「自分はすごい」と言い続けていれ…

意見が違ったら相手が正しい

学術的な論争や、科学的な正確さを競う場合ならともかく、普段の雑談では正否や勝ち負けなどどうでもいいことです。 相手が間違っていてもです。自分「ウルトラマンに変身するのはハヤタ隊員ですよね」相手「違うだろ、ウルトラマンに変身するのはモロボシダ…

返事に困ったら

「不治の病にかかってしまった」「大切な人が亡くなった」 こんな話を聞かせられたら返事に困ります。 会話の原則を使いましょう。 会話の原則5「繰り返す」「父が大けがをしてしまったんだ」「お父様が大けがをなさったんですね」「娘が受験に失敗してしま…

あたえることでいただけるのが愛

死んだら人間は神様から2つのことを聞かれるそうです。「人生を楽しみましたか」「人に親切にしましたか」 人間がもっとも喜び楽しみを感じるのは、人に親切にして喜ばれた時だそうです。 だからこの2つの問いは実は同じことを聞いているのですね。 人に親…

今日は残りの人生の最初の日

あなたが人生において最も若い時は、今です。 いつでも今この瞬間こそが、あなたが残りの人生で最も若い時なのです。 残りの人生をスタートさせる初日でもあります。 過ぎ去った過去ではなく、未来に目を向けましょう。 1日24時間は、誰にでも平等に与えら…

電話を受けたら「お世話になっております」。話しかけるなら「お忙しいところすみません」

電話を受け、相手が名乗ったら「お世話になっております」と言います。 社会人の電話対応の基本中の基本ですね。 電話の相手があなたが個人的に知らない人でも関係ありません。 会社としてお世話になっている人かもしれないのです。 いえ、仮に間違い電話で…

自分の気持ちは自分でコントロールする

今、あなたの精神状態が笑顔で会話できない状況であるならば、無理に会話する必要はありません。 何事も無理は禁物です。 あなたがムスッとしていると、会話相手に気を使わせることになります。 相手に機嫌をとってもらうことになります。 これはいけません…

雑談は内容ではなく態度

相手と楽しく会話するために、何かすばらしい話のネタが無ければならないと思ってはいませんか。 しかし、そんなことはありません。 どんなにすばらしい内容の話だったとしても、相手が不機嫌な仏頂面で話をしてきたら、あなたは楽しいでしょうか。 逆に、「…

メモをするから良い話を聞くことができる

あなたが話をしている時、相手がメモをとったらどう思いますか。「ああ、この人は自分の話を真剣に聞いてくれているのだな。 もっと良い話をしよう」 こう思う人が多いのではないでしょうか。 雑談ならメモをとるのは不自然な場面もあるでしょうが、仕事先で…

運命の出会い

地球上のあらゆる出会いは、全て「運命の出会い」です。 あなたの周りの人は一人残らず、時代が違ったら、地域が違ったら、言語が違ったら、出会うどころか会話すらしなかった人ばかりです。 生んでくれた親が違ったら、通う学校が違ったら、勤め先が違った…

展開が予測できたとしても話をさえぎらない

会話の原則2「最後まで聞く」 会話をしているといろいろな話が出ます。 前に聞いた話を繰り返す人もいるでしょう。 どこかで聞いたことのある話をしだす人もいるでしょう。 初めて聞く話ではあるけれど、結末が予測できる話をする人もいるでしょう。 だから…

言い過ぎたら謝ろう

人間です。 感情に任せて一気にまくし立ててしまい後から後悔する――誰にでも覚えがあるでしょう。 私もそうです。 後からそう思ったのなら、思った時点で相手にその気持ちを伝えましょう。「言い過ぎた。ごめんね」「責めるような言い方になってしまった。悪…

言葉は刃物

言葉は刃物です。ナイフです。包丁です。刃(やいば)です。 刃物は料理をすることに使うこともできれば、人を傷つけることに使うこともできます。 言葉も同様です。 人を元気にさせることもできれば、人の元気を奪ってしまうこともできます。 良い言葉は人…

嫌なことを言われたら、笑って応じる

自分の弱点、失敗、ミス、落ち度、あるいはいわれのない悪口など、会話の相手から嫌なことを言われる時があります。 そんな時は、露骨に嫌な顔をしたり、反論したりするのではなく、笑って返しましょう。「ひどいな」「やめてくださいよ」「痛い所を突かれま…

「髪切った?」

テレビ番組「笑っていいとも」でタモリさんがゲストに多用していた問いが「髪切った?」でした。 職場の同僚や学校のクラスメートが髪型変えて来た時、どう声をかけるのがいいでしょうか。 単純に「髪切った?」がいいでしょう。 昔からよく言われるのが“失…

良い事は追いかけてでも言う。電話をかけてでも伝える。

お礼は3回言いましょう。 1回目は何かをしてもらった直後に「ありがとうございました」と。 2回目はその日の別れ際に「今日はありがとうございました」と。 3回目は翌日に「昨日はありがとうございました」と。 でも、言い忘れてしまうことがあったり、…

何が起きても「ツイてる」「運がいい」「ラッキーだ」と言おう

塞翁が馬(さいおうがうま)というエピソードをご存知ですか。 昔の中国に、飼っていた馬に逃げられてしまった男がいました。 周りの人から「残念だったな」と言われましたが、その逃げた馬は、たくさんの野生の馬を連れて男の元に返ってきました。 「馬を失…

聞いた話をまたされたら「そうでしたよね」

同じ話を繰り返されることありますよね。 そんな時、「前にもそれ聞いた」「知ってますよ」「またその話ですか」等と返したらどうでしょう。 相手は間違いなく気を悪くします。 同じ話、既に聞いた話をまたされた時は次のように返しましょう。「そうでしたよ…

拡張話法5「質問」(会話の原則3「質問する」)

これも読んだままです。 質問は、相手に対して、「あなたの話に私は興味をもっているのでもっと聞きたいのです」というメッセージになります。 会話の原則3「質問する」ですね。 ただ、注意したいのは警察の職務質問や裁判の尋問のようにならないようにする…

拡張話法4「称賛」(会話の原則7「ほめる」)

読んだままです。 ほめましょう。 勤め先でトイレ掃除をしてくれている人、出入口の警備をしてくれている人に、「いつもありがとうございます」と声をかけていますか。 お礼の言葉は、ほめ言葉です。 会話中も、集中力を働かせて、相手のいい点を見つけたら…

拡張話法3「共感」(会話の原則6「合わせる」)

「あなたが感じているのと同じように私も感じていますよ」 こう相手に伝えるのが共感です。 相手の感じ方に自分の感じ方を合わせる。 会話の原則6「合わせる」ですね。 会話で合わせるのは、話のスピード、声の大きさ、話の内容だけではありません。 その会…

拡張話法2「反復」(会話の原則5「繰り返す」)

反復とは、相手が言ったことをそのまま繰り返すことです。「こないだゴルフに行ってね」「ゴルフに行かれたんですね」「そうしたら、やたらバンカーにボールが入っちゃってね」「ボールがバンカーに入っちゃったんですか」「そればかりか池ポチャもしょっち…

拡張話法1「感嘆」(会話の原則9「受け答える」)

感嘆とは、「ほお!」「ええ?」「なんと!?」「やや!!」このように、疑問符・感嘆符が付くようなリアクションのことです。 相手の話を「受け」、それに「答える」ことですね。 会話の原則9「受け答える」です。 人と会話をしているとき、じっと目を見て…

拡張話法「感嘆→反復→共感→称賛→質問」

拡張話法という話し方があります。 相手の話に対して、感嘆→反復→共感→称賛→質問の順に反応していくやり方で、相手の話題をどんどん拡げていくことができます。 相手がどんどん話してくれるので、こちらから話題を考えたり、話のネタを探したりする必要があ…

「時間を奪う」「愚痴を言う」「夢を壊す」他人にとっての困った人にならないようにしよう

会話にあたり、あなたは他人にとっての“困った人”になっていないでしょうか。 “三大困った人”とは、次のような人です。 1.時間を奪う人 あなたは他人の時間を奪っていませんか。 ・どうでもいい話をいつまでもしている。・自分で調べもしないで直ぐ質問す…

同じ話が繰り返されても快く応じる

会話で相手が同じ話を何度も繰り返すのにはいくつか理由があります。「以前話したことを忘れている」「大好きな話なので何度でも話したい」「重要なことだから繰り返した」 こちらとしては、1回言ってもらえれば十分なのですが、相手は話を繰り返している。…

顔と名前を覚えよう

トップセールスマンはたくさんのお客さんの顔と名前を憶えています。 優れたホテルマンも宿泊客の顔と名前を頭に叩き込んでいます。 あなたも人の名前を覚えましょう。 名前とは、その人にとって「最も心地よい響き」であることを覚えておきましょう。 商談…

「分からない」「知らない」「できない」と言おう

本当は詳しくないことに対して詳しいフリをしたり、できないことを「できる」と言ってしまったりして困った経験はありませんか。 なぜ、そうなってしまうのでしょうか? それはあなたの心の中にある見栄、プライドが原因ですね。「相手になめられたくない」…