会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

会話の原則3「質問する」心構え1「おだやかに尋ねよう」

「盗人にも三分の理」といいます。 「盗みという悪事をはたらいた者にも、少しではあるがそれなりの理由がある」という意味です。 我が子が、友人が、職場の部下が、何か不適切な行いをしたとしましょう。 そんな時、つい頭ごなしに「何やってんだよ!」と言…

会話の原則2「最後まで聞く」心構え3「タイムリミットを設定しない」

ビジネスの現場では、クレーム対応の方法の1つとして「タイムリミットを設定する」というものがあります。「お話を伺えるのは2時間までです」「お話を伺えるのは夕方5時までです」等と言うように、あらかじめ相手に終了時刻を予告してから話し合いに入る…

会話の原則2「最後まで聞く」心構え2「結末に大どんでん返しがあるかもしれない」

小説でもマンガでも映画でも、最後までストーリーがどのように運ぶかは分からないですよね。 ラストの予想がついてしまい、「やっぱり思ったとおりだった」と、あまり面白くない作品も確かにあります。 ですが、最後の最後までどうなるのか展開がまったく読…

会話の原則2「最後まで聞く」心構え1「うんうんと黙って聞く」

以前見たテレビで、女性によくもてる男性芸能人のことが語られていました。 決して素行が良いとは言えないその男性芸能人がどうして女性にもてるのか。 ある女性タレントが言っていた理由は、「彼は『うんうん』と私の話を最後まで黙って聞いてくれるから」…

会話の原則1「否定しない」心構え3「意見が違ったら相手が正しい」

世間話、雑談をしていて、あなたと相手の意見が違ったらどうしましょう。 先の記事でも書きましたが、あなたが肯定できない意見の場合は 「そのようにお考えなんですね」 と返せばいいのですが、ここでは別のことを書きます。 それは、「意見が違ったら相手…

会話の原則1「否定しない」心構え2「否定しないことは、肯定することとは違う」

人は全て違うのが当たり前です。 違うからといって否定していたら、あなた以外の全人類を否定しなければなりません。 否定していい人と否定していけない人の線引きなんてありません。 犯罪者にだって人権はあります。 犯罪者から話を聞く弁護士も、まずは「…

会話の原則1「否定しない」心構え1「全ての人は自分と考えが違う」

人は全て違います。 私と全く同じ考えの人も、あなたと全く同じ考えの人も、この世には1人もいません。 一卵性双生児はDNAが全く同じですが、その一卵性双生児であってさえ心は別物なのです。 だからあなたは誰と話をしても、考えの違いを感じるでしょう。 …

会話の原則9「受け答える」

信頼を高めるために必要な最後の原則は「受け答える」です。 ここでも例を2つ挙げましょう。 1つは返事です。 たかが返事? そう、返事です。 この「たかが返事」ができていない人が、いかに多いか。 小学校に入学したら「返事は、はい」と先生に習います…

会話の原則8「呼びかける」

相手との信頼関係を強める上で大切な原則の2つ目は「呼びかける」ことです。 例を2つ挙げましょう。 1つは挨拶です。 たかが挨拶? 挨拶なんて当たり前と思っていますか。 でも意外と挨拶ができていない人って、実はいっぱいいるんですよ。 あなたが周り…

会話の原則7「ほめる」

原則7~9は会話の心・技・体の内の「体」についてです。 相手との会話における「体」とは信頼関係です。 スポーツにおいて、体格、体力が重要なように、会話においては相手との信頼関係が重要です。 その信頼関係を大きくしていくのに最もいいのが「ほめる…

会話の原則6「合わせる」

会話のテクニック3つめは「合わせる」ということです。 原則5の「繰り返す」が聞いたことを真似るのなら、原則6の「合わせる」は見たことを真似るとも言えるでしょう。 英語でペーシングと言います。 相手がゆっくり話をしているのであれば、こちらもゆっ…

会話の原則5「繰り返す」

会話の原則の5番目。 技、テクニックの2番目は「繰り返す」ということです。 聞いたことを真似るのです。 最も基本的なテクニックは、相手が言ったことをそのまま鏡のように繰り返すということ。「今日、学校行きたくないんだよ」 我が子がこんなことを言…

会話の原則4「笑顔」

会話の原則4~6は、会話の上でのテクニック、技術的なことです。 まずは「笑顔」。 あなたがお笑い番組を見たり、ギャグマンガを読んだりしていて、おかしくて笑い出す以外の笑顔は「つくる」ものです。 笑顔はつくります。 顔に筋肉つていますよね。 その…

会話の原則3「質問する」

心構えの3つ目は「質問する」ということです。 ただ、質問にも種類があります。 ここでいう質問とは、聞かれた相手が答えに困るような攻撃的質問ではありません。 「あなたに関心を寄せていますよ」「あなたに興味があります」「あなたに好意をもっています…

会話の原則2「最後まで聞く」

会話の心・技・体の「心」。 心構えの2つ目は、相手の話を「最後まで聞く」ということです。 人との会話中、さえぎって「ちょっと待って」「自分はこう思うんだけど」「ところで、こないだの件だけどさあ」等とやったりはしていませんか。 人の話は最後まで…

会話の原則1「否定しない」

人は誰でも自分のことを分かってほしい、自分を認めてほしいと思っています。 自分のことを分かってくれる相手、認めてくれる相手に対しては、人は心を開いてくれるでしょう。 反対に、自分のことを分かってくれない相手、認めてくれない相手に対して心を閉…

会話の【体】とは~信頼関係~

スポーツにおける心・技・体の「体」とは、体格や体力、肉体を指します。 どのような技術、テクニックも、その土台となる体がしっかりしていなくては十分にその効果を発揮できません。 では、会話における【体】とは何でしょうか。 それは、相手との信頼関係…

会話の【技】とは~テクニック~

会話における【技】とは、その意味のとおり、技術的なこと、テクニックです。 スポーツでも、囲碁・将棋・かるた等の競技でも、良い試合運びのためにはそのための技術、テクニックが必要です。 良い会話を行うためにも同様に、そのための技術、テクニックが…

会話の【心】とは~心構え~

会話の【心】とは、人と会話するにあたっての「心構え」です。 配偶者、親、子ども、友人、恋人、勤務先の同僚――あなたが、その相手と良好な関係を築きたいと願っているのであれば、会話するにあたってまずは心構えが必要です。 その相手との会話が「相手に…

会話の心・技・体

会話には、心・技・体の3つの要素があります。 スポーツで心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話にも心・技・体といえる全部で9つの原則があるのです。 その一つひとつについて、これから書き記していきましょう。 一【心】 1.否定しない 2.…