会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話の原則4「笑顔」やり方2「笑顔筋トレ」

 普段笑い慣れていない人が、来客や面接などで笑顔を長い時間つくらなければならなかったとします。
 そうすると、そのあと、顔に凝りというか、筋肉痛が起きます。
 笑顔で使う筋肉が、ふだん使われていないためですね。
 わりとふだんから笑顔の人でも、仕事で長く笑顔をつくったあとは、ほっぺたのあたりがちょっと痛くなったりするものです。
 笑顔になることがほとんどない人なら、なおさらでしょう。

「楽しくもないのに笑えない」
と言う人がいます。
 でも、聞いたことありませんか?
「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ」
 笑顔は、テレビのお笑い番組を見たりギャグ漫画を読んだりして楽しいからと自然発生的に出てくるものではありません。
 もちろん、そういう時もありますが、自らつくりだすこともできるのです。
 楽しくなければ笑えないと言うのであれば、テレビや映画に出演している俳優さんは困りますよね。
 前の晩に悲しい出来事があったかもしれないし、朝の出がけに家族と喧嘩して来たかもしれません。
 でも台本に「笑顔」と演技指定があったら、笑顔になる。
 それがプロの俳優です。

 みなさんだって、この「会話の心・技・体」を読んでくださっているということは、「会話のプロ」まではいかなくとも、「会話のセミプロ」ぐらいは目指していらっしゃるのではないでしょうか。
 笑顔をつくれる人になりましょう。

 素敵な笑顔をつくるために、顔の筋トレをしましょう。
 鏡を見ます。
 口角を上げましょう。
 口の両端が、ニッと上がるようにします。

 目で笑いましょう。
 ほっぺたをちょっと持ち上げて、下から押す力で目の形を半円にするつもりで表情をつくってください。
 これで目尻が下がります。

 口角が上がり、目じりが下がる。
 そうすると、顔に○ができますよね。
 笑顔は顔の中に○が描かれる表情です。

 逆に、目尻が上がり、口角が下がった顔。
 いわゆる怒った顔、不機嫌な表情です。
 これだと、顔に×ができますよね。
 ぶすっとしているのは、顔に×が描かれる表情です。

 鏡を見て、顔に○ができる表情がつくれるように、笑顔筋トレを行いましょう。