会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

NG会話ネタ4「サラリーの話」

 NG会話ネタ。
 4つ目は、サラリー、給与、収入の話です。

「あなた、収入いくらですか?」
 これ聞かれて嬉しい人、いないんじゃないですかね。
 どう答えても相手にいい印象を与えません。
 低い収入を言えば馬鹿にされ、高い収入を言えば羨ましがられるか恨まれるか。
 いいことは何もありません。
 そんなことを聞いてくる質問者に対して、聞かれた人は好印象をもちません。
 特に日本人は、お金の話をあからさまにすることを避ける傾向があります。
 これが商談とか、契約とか、雇用に関しての話ならはっきりさせなければなりません。
 しかし、雑談のネタにおいて、収入の話はする必要のないものです。

 あなたが高所得者で、相手にそれを自慢したくてお金の話をする――もってのほかですよ!
 また、あなたが低所得者だとして、自虐ネタとしてお金の話をするのもやめましょう。
 相手が反応に困ってしまいます。

 ちなみに蛇足ながら簡単に説明すると――。
 収入とは、入ってくるお金をいいます。
 所得とは、入ってくるお金から税金やら保険料やら経費やらが引かれた残りの実際に使えるお金を言います。

 ですから、収入が1億円でも所得が300万円という人もいれば、収入が600万でも所得が400万円という人もいるのです。