会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話の原則5「繰り返す」やり方2「確認のために繰り返す」

 相手と会話をしていると、早口だったり滑舌が悪かったりして、話の内容をうまくを聞き取れない場合があります。
 また、相手によっては話の仕方があまり上手でなく、何を言っているのかこちらにきちんと伝わってこないときがあります。
 それらのときに、この「繰り返す」が役に立ちます。

「何を言っているのか分からないのだから、繰り返したくても繰り返せないだろう」
 そう思いましたか。
 そうですよね。
 だからこそ、この「確認のために繰り返す」を使うのです。
 相手の話のタイミングを見計らって言います。

「なるほど、そうですか。つまり、○○○ということですよね?」

 ここで、あなたの言っていることが、相手の言っていることと一致していれば、
「そうだ、そのとおりだ」
と返してくれるでしょう。
 一方、間違っていたとしたら、
「ちがう、そうじゃない。□□□ということだ!」
と訂正してくれるでしょう。
 人によっては、あなたの返しが相手の意図と一致していなかったことに立腹する場合もあるかもしれません。
 でも、理解を誤ったまま会話が進んでしまうのは困りますよね。
 大切な商談の時だったら大変です。
 当たり前のことですが、正しく理解した上で会話を進めることは、たいへん重要です。

 また、あなたが確認を入れたことで、相手は、
「こいつは自分の話をきちんと聞こうとしているな」
と、あなたに対して好感を持つ場合もあるでしょう。

・誤解があった場合、それを正せる。
・相手に好感を持ってもらえる場合がある。

 これらのメリットがあるのが、この「確認のために繰り返す」なのです。