会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話の原則8「呼びかける」信頼貯金2「名前を呼んで話しかけよ」

 「呼びかける」ことによる信頼貯金の残高アップ2は「名前を呼んで話しかけること」です。
 学校や職場、近所などで名前を呼んでいますか。
 中には名前を知らない人もいるでしょうが、可能な限り名前は覚えたほうがいいです。
 そして、話しかけるときは、名前を呼びましょう。
「○○さん、今日も暑いですね」
「□□さん、今お帰りですか」
 単純に、
「今日も暑いですね」
「今お帰りですか」
と話しかけるよりもあなたの信頼貯金は残高アップします。
 「暑いですね」とか「今お帰りですか」とか、ほか、スポーツの話題、芸能人の話題、テレビ番組の話題、流行している歌の話題など、雑談なんかに意味があるのかとお考えの人、いらっしゃるかもしれません。
 ずばり言いましょう。
 意味はあります。
 雑談に意味はありません。
 そう。
 雑談には「意味が無いことに意味がある」のです。
 会話において、例えばあなたが商談で顧客を訪ね、会うなりいきなり
「では、ここに名前書いてハンコ押してください」
と言ったらどうでしょうか。
 さすがに相手も引くでしょう。
 まずは、
「今日は雨ですね」
とか、
「そこに飾られているお花きれいですね」
とかいった雑談から入るはずです。
 いきなり本題には入りません。
 料理で炒め物をするとき、まずは油をしきますよね。
 油なしだったら焦げ付いてしまいます。
 機械だって、油をささずに動かしたら、きしんだりすり減ったり焼きついたりしてしまいます。
 会話における雑談とは、油、潤滑油なのです。
 先の言葉にも、
「○○様、今日は雨ですね」
「□□様、そこに飾られているお花きれいですね」
と名前を付けて呼びかければなお良いでしょう。
 名前を呼んで話しかけましょう。