会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話の原則8「呼びかける」信頼貯金1「誰にでも自分から挨拶せよ」

 「呼びかける」ことによる信頼貯金の残高アップ1は「誰にでも自分から挨拶すること」です。
 学校や職場、近所などで挨拶していますか。
 しているという人でも、自分からしていますでしょうか。
 自分からしているという人でも、後輩や部下、年少者、子どもに対しても自分からしていますでしょうか。
 挨拶は自分からしましょう。
 偉い人にはぺこぺこ挨拶するのに、下の者には挨拶しない。挨拶するとしても、向こうからしてきた時だけ返す。
 これはかっこ悪いですね。
 周りはみんな見ています。
 人格者と言われるような人は、目上の人にも、同格の人にも、自分から挨拶するのはもちろん、年下の人にも気さくに挨拶しているものです。
「自分は偉いんだから、挨拶はまずはあっちからするべきだ」
 そんな考えをもしあなたがもっているのなら捨てましょう。
 誰にでも明るく挨拶する、親しみやすい人になりましょう。
 あなたへの周りからの親しみが増す、イコール、あなたの信頼貯金の残高がアップする、です。
 もし、相手から挨拶が返ってこなかったら?
 確かに、残念ですね。
 無視されたようで、こちらの気持ちもへこみます。
 でも、これ、私の体験談なのですが、こちらから毎日挨拶していたのに、ずっと挨拶返してこない人がいたんですよ。
 ところが、ある日を境に、その人が明るく私に挨拶を返してくれるようになったんです。
 なんていうんでしょうか、相手の心の中に、コップに水滴が1しずくずつたまっていくように、私に挨拶を返そうかなという気持ちがたまっていき、ある日それが満タンになって私に挨拶を返してくれるようになったのではないか――私はそんなふうに考えています。
 もちろん、中にはいくらこちらから挨拶しても、一向に挨拶を返してこない人もいるでしょう。
 でも、あなたが挨拶をすることそれ自体で、あなたの信頼残高は上がっているのです。
 相手から返ってくるかどうかは関係ありません。
 誰にでも自分から挨拶しましょう。