会話の原則9「受け答える」信頼貯金1「D言葉とS言葉」
D言葉とS言葉というのをご存じでしょうか。
相槌を打つ場合の頭文字です。
D言葉は、
「でも、だって、だけど、だから、ですから、どうせ」といったもの。
相手の言葉を否定する、拒絶する相槌の打ち方です。
「でも、人数が足りないじゃないですか」
「だって、あと1週間しか無いのでしょう?」
「だけど、予算がもう残り少ないですよね」
「だから、言ったじゃないですか」
「ですから、できないと申し上げているんです」
「どうせ、お分かりにならないと思いますけど」
いかがでしょうか?
このような相槌を打たれたら、多くの人が不快な気分になり、もう会話を続けようという気にはならないはずです。
信頼貯金の残高も大幅ダウンです。
それに対して、S言葉は、
「そうですね、さすがです、すごい、失礼しました、承知しました、すみません」
といったもの。
「そうですね、人数が足りませんね」
「さすがです、あと1週間もあるんですね」
「すごい、まだ予算が残っているんですか」
「失礼しました。以前お伝えしていなかったかもしれません」
「承知しました。難しいですかやってみます」
「すみません、私の説明が分かりにくいですね」
最初にD言葉で打った相槌を、S言葉で言い換えてみました。
少なくとも信頼貯金の残高ダウンにはなりません。
悪くても信頼残高維持、良ければ信頼残高大幅アップにつながるでしょう。
D言葉ではなく、S言葉で相槌を打ちましょう。