断るときは、うそも方便
相手から気が進まない誘いを受けた時、断るのに苦労しますよね。
そういう時は、理由をつけます。
「明日は、家でどうしても片付けなければならない仕事があって」
「その日は、ちょっと出かけなければならない用事があって」
「今夜は、家族で約束があるから帰らなければならないんだ」
本当は、仕事も用事も約束も無かったとしても、これ、言っていいんです。
これが「方便」というものです。
方便とは、目的を達するための手段のことです。
つまり、「断る」という目的を達するために使っている手段が「うそ」ということですね。
この場合「うそ」を使わずに断るとしたら、次のようになってしまいます。
「明日は家でごろごろしたいから行きたくない」
「あなたとは出かけたくない」
「疲れたから早く帰りたいんだよ」
本当のことを言ったわけですが、これでは角が立ってしまいます。
相手を傷つけるかもしれません。
この場合のうそは、むしろ、相手に対する配慮、思いやりです。
角を立てず、相手を傷つけず、断るためには「うそ」を活用していいのです。