会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

Q.026 親と会いたくありません

A.026
「合わない」人とは「会わない」 たとえそれが親であっても


私は、「親だから敬わなければならない」――等とは思っていません
よく「親孝行しよう」「親は大切にしなくちゃ」という言葉が聞かれますが、それに傷ついている人達がいる事を知っているからです
親に虐待されて育った人達、虐待まではいかなくても、冷遇された、厳し過ぎる躾を受けた、言う事に従う事を強要された、ひどい事を言われた、兄弟間で不公平な扱いを受けた、愛されなかった――そんな人達がいるからです

親元を離れて暮らしているのに、親から「帰ってこい」「老後面倒を見てくれ」「お金を援助してくれ」などという連絡が入り、苦しんでいる人がいる事でしょう

「馬が合わない」人とは「会いません」
それはその「馬が合わない」相手が、親であったって同じです
ただ、親に冷たくすると、自分自身が何だか冷酷な人間のように思えてきて、そんな「自分が許せない」という人もいるでしょう
「親を何とかしてあげたい」からじゃなくて、「冷酷な自分が許せない」から、不本意ながら親を助けてやろうという人です

でも――

いいんです、助けなくて
あなたが子どもの時、困っている、苦しんでいる、悲しんでいる、悩んでいる、そんな時、親はあなたを助けてくれましたか?
あなたが、親を助けるに当たり、「迷いがある」とい事は、あなたは親から子どもの頃のその時、十分な事をしてもらっていないという証しなのです
自分は親からしてもらっていないのに、どうして自分は親にしてやらなければならないんだ――そういう思いがあるんです

いいんです
当然です
無理はやめましょう

あなたはあなたの幸せを考えましょう
あなたがそれで幸せならば、本当は、親もそれで幸せなはずなんです
子が幸せならば、親は幸せ
それが、親の本来の姿です

でも中には――
本当に残念ながら事実ですが、中には、

親を差し置いて子どもが幸せになる事を許さない親がいます
そういった親と関わる事は、その子どもの幸せを阻害します

あなたはあなたの人生を生き、幸せになってください
「合わない」人とは、もう「会わなく」ていいんです