会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

Q.031 ちょっとくらい、いいでしょう?

A.031
駄目です。他人に大きな迷惑をかけています


「ちょっとくらい、いいでしょう?」
他人に迷惑をかけて平気な人がよく使うのがこの言葉です
やる側は平気
でも、やられる側は大迷惑です

「ちょっとくらい、ここでタバコ吸ったっていいでしょう」
「ちょっとくらい、制限速度オーバーしたっていいでしょう」
「ちょっとくらい、ここに車とめてたっていいでしょう」
「ちょっとくらい、お金貸してくれたっていいでしょう」
「ちょっとくらい、サボったっていいでしょう」
「ちょっとくらい、遅れたっていいでしょう」
「ちょっとくらい、殴ったっていいでしょう」

これを言う人の論理だと、「ちょっとくらい」という枕詞をつければ、なんだってOKになってしまいます
犯罪すらもです

「ちょっとくらい」――この言葉、「悪い事だと分かっているから」使っているんです
「悪い事」だけど「ちょっとくらい」なら、いいだろうと
少しなら許されるだろうと
悪い事に、多いも少ないもありません

もし、自分が「ちょっとくらい」という言葉を使って何かをやっているのであれば、今後は一切やめる事です
また「ちょっとくらい」という言葉を使って、自分に迷惑をかけてくる人がいたら、関わり合いをできるだけ少なくする――可能ならば関係を断つ――、警察に通報する等の対応を取りましょう。