会話の原則1「否定しない」心構え1「全ての人は自分と考えが違う」
人は全て違います。
私と全く同じ考えの人も、あなたと全く同じ考えの人も、この世には1人もいません。
一卵性双生児はDNAが全く同じですが、その一卵性双生児であってさえ心は別物なのです。
だからあなたは誰と話をしても、考えの違いを感じるでしょう。
ということは、誰と話をしても、しようと思えば話を否定することになってしまうのです。
もちろん、程度の違いはあります。
あなたと考えが近い人もいれば、考えの違いの度合いが大きい人もいるでしょう。
前者と「否定しない」で話をすることは比較的たやすいかもしれませんが、後者と「否定しない」で話をすることは簡単ではないかもしれません。
それでも、相手と良好な会話の時間をもちたいと思うのであれば、やはり「否定しない」という原則は堅守すべきなのです。
否定する言葉の1つとして「悪口」があります。
これは、その人の言葉を、人格を、行動を、考えを否定するものですね。
悪口は言うべきではありません。
悪口を言われたその人が気の毒なのはもちろんですが、悪口を言った本人であるあなたにとってもたいへん良くないことだからです。
誰かの悪口を言っているあなたの姿を周りの人が見てどう思うでしょうか?
「今は○○さんの悪口を言っているけれど、私が居ない場所ではこの人は私の悪口を言っているんじゃないだろうか?」
このように思われてしまいます。
あなたの人としての信頼度が下がってしまいますね。
誰かの悪口を言って、いいことは1つもありません。
話を広げますが、人はそれぞれ違うというのは、冒頭に挙げた考えの違いだけに限らず、性別、年齢、出身、人種、障害の有無といった、全てがそうですね。
性別で、年齢で、出身、人種、障害の有無などによって相手を否定してはならないですよね。
人権にかかわることです。
否定しないということの根底には、相手を1人の人間として尊重するという心構えがあります。