会話の原則6「合わせる」やり方2「話題は相手が話したいものとする」
あなたは野球好きだとします。
でも、相手はサッカー好きです。
野球とサッカー、どちらを話題に選びますか?
ここまでこのブログを読んできてくださった方なら、言うまでもありませんね。
「サッカー」の話題を選びます。
あなたが、サッカーに詳しくないのなら、なお好都合。
相手に詳しく教えてもらいましょう。
相手は嬉々として教えてくれるでしょう。
サッカーについての勉強ができる機会を得た――あなたも、こうプラスに考えましょう。
別の機会に、別の誰かとサッカーの話をするとき、今回の会話が役立つかもしれません。
注意することを挙げます。
相手がこんなことを聞いてくる場合があります。
「ところで、君は何のスポーツが好きなの?」
おすすめの答えは、たとえあなたが野球好きでも、
「野球です」
と答えず、
「特に好きなスポーツはありません」
「まんべんなく、どのスポーツも見ます」
というように、あいまいに答えることです。
というのは、場合によってはあなたが不愉快な思いをするおそれがあるからです。
好きなスポーツをあなたが野球と答えたとしましょう。
すると相手が、
「野球? あんなのどこがいいんだ。攻撃する側がベンチで座ってるなんてありえないぜ。それにくらべてサッカーはいつも全員が全力で走っている。スピーディーで迫力は比べ物にならない」
このようにあなたの好きな野球を悪く言ってくる場合があるのです。
相手と良好な関係を築くために会話に気を遣っているのに、あなたは無駄に消耗してしまうことになります。
でも、あなたが「野球」と言わなければ、その可能性は小さくなります。
もちろん、相手が人間的にできた人であれば、
「うん、野球もいいよね。あの1球1級がピッチャーとバッターの真剣勝負という感じで、一瞬も気が抜けない緊張感があるよね」
と野球のことも好意的に語ってくれるかもしれません。
でも、どちらかは分からないのですから、安全策をとりましょう。
会話においての話題は、相手の話したい話題に合わせましょう。
そして、あなた自身の精神衛生上のためにも、自分の話したい話題は極力控えるようにしましょう。