会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話のネタ16「体の話題」

 「カ」は、体についての話です。
 健康、ダイエット、病歴、体に良い運動、サプリメントなどの話題です。

 ある程度年配の方に対しては、
「お若いですね。何か体に良いことをされているのですか」
と言います。
 これ、実際にその方がそれほど若く見えなくても関係ありません。
 「若い」と言われて悪い気のする人はいないのです。

 がっしりした体つきの人であれば、
「何かスポーツをやってらっしゃるのですか」
と聞いてみましょう。
 スマートな人ならば、
「スリムでうらやましいですね。何か秘訣はあるのでしょうか」
と聞いてみましょう。

 あなた自身が何かスポーツをやっているのであれば、
「私はこの年になってから週に1度のテニスを始めたのですが、なかなか上達しないのです」
「学生時代から水泳部で、今もスポーツセンターのプールで月に1度は泳いでいるんです」
となどと自己開示しましょう。
 相手も何かスポーツをしていれば、自分のことを話してくれるでしょう。

 他にも、本で読んだこんな体操をしているとか、サプリメントの○○を飲んだらとても効果があったとか、そういった話が考えられます。
 誰でも自分の体には関心があるものです。
 体の健康は、そのまま命に直結します。

 ただ、相手の体の様子に配慮しながら話を進めましょう。
 太っている人と話すとき、体型やダイエットの話題をすべきではありません。
 頭髪の少ない人に、髪形や育毛の話をすべきでありません。
 これらは、相手から出た場合は、話を続けてもいいでしょうが、こちらからは絶対に話を振るべきではないでしょう。
 また、病気の話題もたいへんデリケートなものです。
 基本的には、相手から話が出た場合、相手の表情を見ながら話をつないでいく――ということを心がけていきましょう。