会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

何が起きても「ツイてる」「運がいい」「ラッキーだ」と言おう

 塞翁が馬(さいおうがうま)というエピソードをご存知ですか。
 昔の中国に、飼っていた馬に逃げられてしまった男がいました。
 周りの人から「残念だったな」と言われましたが、その逃げた馬は、たくさんの野生の馬を連れて男の元に返ってきました。
 「馬を失った」という悪い出来事が、「馬が増えた」という良い出来事の元になっていたのです。
 増えた馬たちを調教しようと、男の息子が馬に乗って訓練をしていました。
 ところが息子は落馬し、足を折る大けがをしてしまいました。
 「馬が増えた」という良い出来事が、「息子の骨折」という悪い出来事の元になっていたのです。
 しばらくして戦争が起こり、男の村でも若者たちが徴兵されることになりました。
 ですが男の息子は足を骨折していたために徴兵を免除され、命の危険がある戦地に赴かなくても良くなりました。
 「息子の骨折」という悪い出来事が、「命を守る」という良い出来事の元になっていたのです。
 このように、1つの出来事は、良い出来事と見ることもできるし、悪い出来事と見ることもできます。
 出来事は単に出来事でしかなく、それに意味付けをしているのは人間なのです。
 これは世の中のあらゆる出来事に言えます。
 ですので、どの出来事にも良い意味付けをしましょう。
 良い意味付けをすると、我々の脳は周囲の他のものに対しても良い意味付けをしようと働く性質があります。
 そうすれば、我々の身の回りには良いことだらけ。
 幸せになることができます。
 口に出す言葉は、何が起きたとしても、
「ツイてる」
「運がいい」
「ラッキーだ」
といったプラスのものにしましょう。