会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

会話のNG行動7「ほめない」(会話の原則7「ほめる」に反する)

 「ほめる」というと、相手へのゴマスリとか、媚を売るようだとか、自分のプライドが許さないとかいう人がいますが、そうではありません。
 脳科学的にも、ほめ言葉はその言葉自体が良い影響力をもっています。
 たとえば、
「すごい」
という言葉は、
「あなたは、すごい」
と言っても、
「私は、すごい」
と言っても、あなた自身の脳にとって「すごい」良い影響力があるのです。
 だから、人をほめればほめるほど、実はあなた自身をほめるようなものであり、あなたにとってお得なのです。
 あなたが親なら、我が子をほめましょう。
 けちけちしないで、ほめましょう。
 些細なことも、ほめましょう。
「そんなの当たり前のことだ。
 ほめられない」
 そう言う人がいますが、そもそも
「当たり前」
のことなどこの世には無いんですよ。

     ・字を書けること
     ・電気を使えること
     ・水が飲めること
     ・文字を読めること
     ・手足があること
     ・目が見えること
     ・耳が聞こえること
     ・歩けること
     ・雨風しのげる家で暮らせること
     ・食べられること
     ・今日、生きていること

 みんな、当たり前じゃありません。
 上記ができない人、上記を目指して今この瞬間がんばっている人、上記を失って悲しんでいる人、世界中にいるんです。
 我が子が、お手伝いをしてくれた、肩をもんでくれた、宿題をがんばった――ほめましょう。
 それが、配偶者だって、恋人だって、友人だって、部下だって、同僚だって、ご近所さんだって同じです。
 どうほめたらいいか分からない人は、
「ほめ言葉の、さしすせそ」
を覚えておいて使いましょう。

     ・さすが,最高
     ・知らなかった
     ・すごい,すばらしい
     ・センスある,世界一
     ・そうなの,そうなんだ,そうだったんだ

 会話のときは、ほめましょう。

 ちなみに、
「婚活パーティーで使える、さしすせそ」
というのもありますので、オマケでご紹介しますね。

     ・先程〇〇とおっしゃいましたが、私もなんです!
     ・しっかりなさってますね。
     ・好きな〇〇はなんですか?
     ・席を取っていただいて、ありがとうございます。
     ・想像していたよりも、素敵な方ですね。