会話の心・技・体

武道、スポーツ、囲碁・将棋やかるたまで、あらゆる競技に心・技・体の3つの要素が大事であるように、会話においてもまた心・技・体が大事です。では、会話における心・技・体とは一体どんなものなのでしょう。このブログではそれを9つの原則にまとめて書いていきます。

「理由は分からないけどツイてる。それでいい」 故事「塞翁が馬」では、おじいさんの飼っていた馬が逃げ出してしまいます 馬は大切な財産 大損ですよね でも、これ、実はラッキーな出来事でした その馬が、他にたくさんの馬を引き連れて帰ってきたからです 世の中は、全てこんなものです あなたにも、この「馬が逃げちゃった」みたいな 一見アンラッキーな出来事が起きる事でしょう ところが、後になってみれば、これはラッキーな出来事だったわけですよね この馬のエピソードでは、目に見える形でアンラッキーが起こり、目に見え

「理由は分からないけどツイてる。それでいい」

故事「塞翁が馬」では、おじいさんの飼っていた馬が逃げ出してしまいます
馬は大切な財産
大損ですよね
でも、これ、実はラッキーな出来事でした
その馬が、他にたくさんの馬を引き連れて帰ってきたからです

世の中は、全てこんなものです
あなたにも、この「馬が逃げちゃった」みたいな
一見アンラッキーな出来事が起きる事でしょう

ところが、後になってみれば、これはラッキーな出来事だったわけですよね

この馬のエピソードでは、目に見える形でアンラッキーが起こり、目に見える形でラッキーも起こりました
でも、世の中には、あなたに、私に、見えないところでラッキーが起っている事もあるんです
ただ、それに気付いていないだけで

このおじいさんにしても、たとえば、馬が逃げた事に気づかなければ、ある日飼っている馬がどうしたわけか増えている事に気づいて「ラッキー」と思ったかもしれません

逆に、馬が逃げた事には気づいたけれど、それで悲嘆して寝込んでしまったりしたら、馬がたくさん増えた事に気づく事ができず、いつまでも悔しがっていたかもしれません
ちゃんとラッキーは起こっていたのに、気付く事ができずにいたのです

だから私たちは、自分が気付こうが、気付くまいが、自分にはいつもラッキーな事が起きている――そう考えた方がいいですね
その方が精神衛生上もお得です

こんな事が起きちゃった(たとえば、馬が逃げた)
どうしてか分からないけど、これはラッキーな事なんだ
馬が逃げて、ツイてる、ツイてる
そう考えましょう
たとえその馬が、多くの馬を引き連れて帰ってこなくても、別のラッキーがおとずれます
そして、それにあなたは気付くかもしれないし、気付かないかもしれない
でも、ラッキーなんです
だから、大丈夫です

何かが起きた
それはツイてる事だ
理由なんか分からなくてイイ
そういう事です